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一級土木施工管理技士の経験記述攻略の近道は?概要やポイントを解説

2024年6月14日 土木担当講師 S.W

一級土木施工管理技士の二次試験の肝になる問題「経験記述」。
「経験記述」では「今まで経験してきた工事について記述」し、読み手(試験官)に対して分かりやすく伝えることが鍵となります。

この記事では一級土木施工管理技士の二次試験最大の関門「経験記述」に関する概要や攻略ポイントについて解説していきますのでぜひ、参考にしてみてください。

一級土木施工管理技士の経験記述‐概要や出題傾向

一級土木施工管理技士の経験記述では実際にどのような問題が出題されるのか、概要や傾向について解説していきます。

経験記述では3つのテーマに沿って出題される


経験記述では主に下記の3つのテーマから1つ出題されます。

● 安全管理…建設現場における安全な作業環境をととのえるために行う管理
● 品質管理…設計書や仕様書通りに工事を進めて品質を保証するための管理
● 工程管理…決められた工期までに工事を完了させるための工程ごとのスケジュール管理

ちなみに近年はあまり出題されていませんが、過去の問題では「施工計画」「出来形管理」のテーマも出題されていました。 近年の出題傾向としては「品質管理」か「安全管理」の2テーマから頻出されることが多いものの、正直どの分野で出題されるかは分かりません。

特に令和6年度からは、

”受検者の経験に基づく解答を求める設問に関し、自身の経験に基づかない解答を防ぐ観点から、1級と2級の第二次検定においては幅広い視点から経験を確認する設問として見直しを行う(参考/引用:一般社団法人全国建設研修センター)」”

と述べており、第二次試験において問題の見直しが行われると見られます。 そのため、どの分野がきてもいいように記述パターンは複数用意しておくとよいでしょう。

経験記述の書き方


一級土木施工管理技士の経験記述はテーマに沿って下記のような問題が出題されます。

● 設問1…工事概要
● 設問2
(1)具体的な現場状況と特に留意した技術的課題
(2)課題に対する検討内容
(3)現場で実施した処置・対策


【設問1 工事概要について】

工事概要とは以下の内容を正確に記述していきます。基本的には契約書に記載された工事概要を正確に記述するようにしましょう。

● 工事名…設計書・仕様書・契約書に記載された工事名を記載する
● 発注者名…市区町村名・元請け業者(下請けの場合)・自身の会社名など契約書などに書かれた発注者の名前を記載する
● 工事場所…正確な住所を番地まで記載する
● 工期…和暦もしくは西暦に統一して契約書に書かれている期間を記載する
● 主な工種…設問2に繋がる工種を記載する(土木工事:基礎工事ならOK)
● 施工量…工事で発生した施工量を数値と共に記載する(コンクリート打設○○㎡)
● 工事現場におけるあなたの立場…工事で携わったあなたの立場。役職や肩書は不要


【設問2 (1)「具体的な現場状況と特に留意した技術的な課題」】

特に留意した技術的な課題は、工事において直面した課題について7行〜9行程度で解答します。
例えば、「片側1車線のみの狭小現場における安全管理を課題とした(安全管理)」や「雨期によるコンクリートの品質管理の課題とした(品質管理)」などと解答していきます。技術的な課題は次の設問である検討した事柄に関してスムーズに繋がるように、具体的な記述を行うよう心がけてみましょう。


【設問2 (2)「課題に対する検討内容」】

課題に関する検討内容とは、先述した課題に対して行った事柄を10行程度で解答します。
例えば「トラック搬入時における立ち入り禁止区域を定めて侵入防止(安全管理)」や「降雨時のコンクリート打設のタイミング(品質管理)」などが挙げられます。あくまでも検討した内容(これを実施したら課題解決になるのではと考えたこと)という問題なので「実施した処置・対策」に繋がるような検討内容で解答するようにしましょう。


【設問2 (3)「現場で実施した処置・対策」】

検討した内容に基づき、現場で実際に行った対策や処置について10行程度にまとめて解答します。
例えば、「トラックの搬入時に誘導員を導入(安全管理)」や「打設時間帯を昼の暖かいときのみ行う(品質管理)」などです。どの設問にもいえることですが、自分が経験していない工事は書かないこと、また土木工事でないものも記入しないようにしましょう。

一級土木施工管理技士試験の経験記述攻略ポイント

では、一級土木施工管理技士の経験記述を攻略するための3つのポイントについて解説していきます。

誤字・脱字のない文章でまとめる


記述されている工事がいくら充実した内容であったとしても、読み手に伝わらなければ意味がありません。 そのため、経験記述では「いかに読み手(試験官)に伝わりやすい文章を書けるか」が採点において大きなポイントとなります。

読み手に伝わりやすい文章にするためには、以下の点に注意して書きましょう。

● 語尾は「である調」で統一すること
● 読み手が読みやすい文章になるよう文字を丁寧に書く
● 誤字脱字がないか確認すること

当然ですが経験記述はすべて手書き問題です。 スマートフォンが普及している昨今、手書きになると思うように漢字が出てこなかったり、字が汚くなってしまったりしてしまうことがあります。
普段から手書きで書く習慣を身につけ、書いた文章は一度自分で読み直して誤字・脱字がないかチェックするクセを付けるようにしましょう。

実体験を具体的に書くこと


経験記述は簡単にいえば「自分が印象に残った工事を読み手に伝える問題」です。 一級土木施工管理技士を目指すともなれば、一つや二つは印象に残っている現場も少なくはないでしょう。

そうした思い出に残っている工事を真剣に書くことで、書くべき内容が定まり、読み手に対して印象が伝わりやすくなります。 具体的な実体験を書くようにするためには漠然とした文章ではなく、実際の数値(施工量:掘削○○㎡、○○週間ほど工期を短縮)を記入して現場のリアリティを読み手に伝えるようにしましょう。

読み手(採点者)は経験記述から貴方が一級土木施工管理技士としてふさわしい施工管理を行っているか見定めています。 そんな試験において問題集に掲載されているような例文を丸写ししてしまえば、信用問題に関わり、最悪失格になってしまうかもしれません。 実際に携わった工事内容に自信を持ち、一言一句心をこめて書くようにしましょう。

指定課題と合致した施工管理項目で記載すること


当然ですが、「品質管理がテーマなのに安全管理に関する記述をしてしまった」など指定課題と合致しない経験記述をしてしまうとその解答は採点されません。
他にも、二次試験の冒頭に出題される経験記述において下記のような解答を行った場合、2問目以降(設問2以降)の採点は無効となってしまいます。

● 関わっていない・ありもしない虚偽の工事
● 実際の契約書と合致しない(具体的でない)工事概要が書かれている

工事概要は漏れのないよう記述し、実際の工事内容は数値も交えて具体的に解答するようにしましょう。

一級土木施工管理技士の経験記述攻略の近道はプロの添削指導が必須

経験記述は独学で勉強できる問題ですが、実際に合っているか自分1人で確かめることは難しいです。 独学で進めていても「この記述問題の解答で合っているのかな…」「思うような文章が表現できない…」と不安に感じている方も多いでしょう。

独学サポート事務局では、施工経験記述の添削に10年以上携わる講師陣が工事経験記述論文の作文作成指導サービスを行っています。
特に「作文作成代行サービス」は経験記述論文を受験者本人の希望に合わせて代行作成・添削指導をしてくれるので、記述の解答例が思い浮かばない方をしっかりサポート。

難関である一級土木施工管理技士の経験記述を「独学サポート事務局」を使って攻略し、資格合格を目指しましょう。