1・2級施工管理技士試験に挑戦するあなたへ『独学サポート事務局』

第一次検定の形式

施工管理技士の第一次検定は1,2級ともに四肢択一(又は四肢選択・五肢択一)形式の出題で、
試験種により問題の選択解答をする場合がある。各級別試験種別の詳しい形式は下記表の通り。
※各試験足切り基準あり。(令和6年度見直し)

【1級第一次検定出題形式】 出題合計数と合格ライン

試験種別
出題合計数
必要解答数
必須問題数
選択解答数
合格ライン
(例年)
正答率
1級土木
101問
70問
40問
30/61問
42/70問
60%
1級造園
65問
65問
65問
39/65問
60%
1級管工事
73問
60問
38問
22/35問
36/60問
60%
1級建築
72問
60問
31問
29/41問
36/60問
60%
1級電気
89問
60問
21問
39/68問
36/60問
60%
1級舗装
60問
60問
60問
36/60問
60%
1級建設機械
56問
50問
34問
16/22問
30/50問
60%
1級電気通信工事
90問
60問
7問
53/83問
36/60問
60%

【2級第一次検定出題形式】 出題合計数と合格ライン

試験種別
出題合計数
必要解答数
必須問題数
選択解答数
合格ライン
(例年)
正答率
2級土木
66問
45問
24問
21/42問
27/45問
60%
2級造園
40問
40問
40問
24/40問
60%
2級管工事
52問
40問
15問
25/37問
27/40問
60%
2級建築
50問
40問
22問
18/28問
24/40問
60%
2級電気
62問
40問
9問
31/53問
24/40問
60%
2級舗装
40問
40問
40問
24/40問
60%
2級建設機械
52問
45問
30問
15/22問
27/45問
60%
2級電気通信工事
65問
40問
14問
26/51問
24/40問
60%

第二次検定の形式

施工管理技士の第二次検定は、すべて記述式解答で、文章記述・穴埋め・穴埋め選択・計算
問題など文字や数字で簡潔に解答しなければならない。(令和6年度見直し)

【1級第二次検定出題形式】 出題合計数と合格ライン

級別
試験種
経験記述
問題
記述式問題
合計
問題数
出題内容
1級
土木
1題必答
2題必須、2/4題選択解答を2形式
7/11 題
土工(2)・コンクリート工(2)・施工管理法(6)
造園
なし
4題必須
4/4 題
植栽施工(1)・施工管理法(3)
管工事
なし
3題必須、1/2題選択解答
4/5 題
施工全般(3)・法規(1)・工程管理(1)
建築
1題必答
5題必須解答
6/6 問
躯体(1)・仕上げ(1)・施工管理法(2)・法規(1)
電気
4題必須解答
6/6 問
電気工学(2)・施工管理法(1)・法規(1)
舗装 (応用)
2/4題選択解答
3/5 題
舗装工学(4)
建設機械
2題必須解答
3/3 題
施工管理法(1)・建設機械施工法(1)
電気通信工事
5題必須解答
6/6 題
施工全般(4)・法規(1)
2級
土木
4題必須、1/2題選択解答を2形式
5/9 題
土工(2)・コンクリート工(2)・施工管理法(4)
造園
なし
2題必須解答
2/2 題
植栽施工(1)・施工管理法(1)
管工事
なし
3題必須、1/2題選択解答
4/6 題
施工全般(3)・法規(1)・工程管理(1)
建築
1題必答
3題必須、1/2題選択解答
5/6 題
建築学(1)・躯体・仕上(1)・施工管理法(1)・法規(1)
電気
4題必須解答
5/5 題
電気工学(3)・法規(1)
舗装 (応用)
3/4題選択解答
4/5 題
舗装工学(4)
電気通信工事
4題必須解答
5/5 題
施工全般(3)・法規(1)

第二次検定の出題内容

1級土木出題例 ※令和6年度見直し 

2級土木出題例 ※令和6年度見直し 

問題
出題内容
備考
配点目安
1
経験記述問題
安全管理{ほか工程管理・品質管理・施工計画・出来型管理など}の
うち2つが指定される
必須解答
40%
2
記述式問題
施工管理①
必須解答
2題
(20%)
3
法規
4
土工①
選択解答
(4題中2題)
[穴埋め]
2題
(20%)
5
コンクリート工①
6
施工管理②
7
施工管理③
8
土工②
選択解答
(4題中2題)
[文章記述]
2題
(20%)
9
コンクリート工②
10
施工管理④
11
施工管理⑤

コラム記事

受験対策学習をするうえで
重要なポイント

1.「施工管理」分野を完璧にする。ウェートの高いこの分野を制するものがこの試験を制するといわれています。

2.正しい知識を確実に身につけるためには、最低3回以上の繰り返し学習が必要です。
テキストと問題集の繰り返し学習が合格の最短距離です。

3.言葉で覚える( 丸暗記)のでは最近の学科試験に対応できません。内容を理解して覚える必要があります。
いまや過去問題もまるっきり同じ四肢択一問題はすっかり試験から姿を消しました。

4.1点の重みを知ること。合格基準点より1点足りなくて涙を呑む受験生が毎年沢山います。
このマイナス1点の受験層がこの試験は一番多いことを知っておきましょう。

5.目標達成にむけての学習スケジュールをきちんと立て、
合格への強い思いと立てたプランを日々確実に実践すること。

経験記述の概要について

工事経験記述(体験記述ともいいます)は、実際に現場の仕事をした経験があるかどうかを判断するための作文形式の記述問題です。

そのうち、1級の試験は専門的指導的立場で携わった実際の工事経験を通して、1級の技術者としてふさわしい知識があるかどうかを判断されます。あなたが経験した工事のうちから一つの工事を取り上げ、求められる設問に従って解答します。

その具体的な設問内容は、各級、試験種によって多少違いますがおもに下記の5項目になります。

経験記述問題の合格採点基準

では、どれくらいのレベルの記述内容であれば合格圏になるといえるのでしょう。

それは、もちろん級と試験の種類によって弱冠のレベル差はありますが、大抵の第二次検定の工事経験記述の配点ウェートは、1級で25%、2級が40%とかなり大きく占められており、60%超が合格ラインとされるこの種の国家試験ではこの問題で合格基準点をクリアしないと、他の設問でどんなにいい採点評価を得たとしても合格ラインに達することはできないとされています。

つまり、施工管理第二次検定の合否のカギはこの工事経験記述を確実に書けるかどうか、がポイントであるといえるでしょう。

しかしながら、この問題は出される設問があらかじめ分かっている唯一の問題であることから、殆どの受験者が充分な準備をして臨むため、最近では”この問題はできて当たり前”とさえいわれるようになっています。

減点方式で採点されるこの問題では、他の受験生に差をつけるどころか、この部分で点を落とすことは致命的であるとすら予想されます。