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1級電気通信工事施工管理技士の経験記述|書き方と対策を徹底解説

2026年2月19日 事務局 特別専任講師 S・Y

1級電気通信工事施工管理技士の第二次検定で、多くの受験者がつまずくのが「経験記述」です。

合格率が約40%前後で推移しているこの試験では、経験記述が全体の25%もの配点を占めており、ここで確実に得点できるかどうかが合否を大きく左右します。

「どんな工事を選べばいいのかわからない」「管理テーマ別にどう書き分ければいいのか不安」「そもそも記述の型がつかめない」――そんな悩みを抱えている方は少なくありません。

とくに電気通信工事は2019年に新設された比較的あたらしい試験区分のため、参考となる情報がほかの施工管理技士に比べてまだまだ少ないのが現状です。

本記事では、1級電気通信工事施工管理技士の経験記述について、工事概要の書き方から管理テーマ別の記述方法、高得点を取るためのテクニック、そして効果的な対策スケジュールまでを徹底的に解説します。

これから第二次検定にのぞむ方はもちろん、経験記述の対策をどこから始めればよいか迷っている方も、ぜひ最後まで読み進めてください。

1級電気通信工事施工管理技士の経験記述とは


1級電気通信工事施工管理技士の経験記述は、第二次検定のなかでもっとも重要な設問です。

受験者がじっさいに経験した電気通信工事をもとに、施工管理上の課題と対策を論理的に記述する問題であり、単なる知識の暗記だけでは対応できません。

ここでは、経験記述の基本的な位置づけや配点、令和6年度以降の変更点、そして出題される管理テーマについて整理します。

第二次検定における経験記述の位置づけと配点

1級電気通信工事施工管理技士の第二次検定は、全6問で構成されている記述式の試験です。

試験時間は2時間45分で、合格基準は全体の60%以上の得点とされています。

そのなかで経験記述は問題1として出題され、全体の25%という高い配点比率を占めています。

問題番号出題内容配点比率
問題1経験記述(施工経験に基づく記述)25%
問題2施工全般(専門分野)15%
問題3施工全般(ネットワーク工程表)15%
問題4施工全般(労働災害防止対策)15%
問題5施工全般(用語説明)15%
問題6法規15%



この配点をみてもわかるとおり、経験記述だけで全体の4分の1を占めています。

つまり、経験記述の出来ばえが合格・不合格を直接的に左右するといっても過言ではありません。

問題2から問題6までの記述式問題は各15%の配点なので、経験記述の25%がいかに大きいかがわかるでしょう。

また、経験記述は「正解がひとつではない」という特徴をもっています。

ほかの問題のように知識を正確に記述すれば得点できるものとはちがい、じぶんの実務経験をもとに説得力のある文章を組み立てる力が求められます。

そのため、試験直前の一夜漬けでは対応がむずかしく、事前にしっかりと準備しておく必要があるのです。

令和6年度以降の出題形式の変更点

令和6年度から、1級電気通信工事施工管理技士の試験には大きな制度改正がおこなわれました。(参考:一般財団法人全国建設研修センター

受験資格の変更にくわえて、経験記述の出題形式にも一部表記の変更があったと報告されています。

この変更は、丸暗記した文章をそのまま書き写す受験者への対策として導入されたものです。

じっさいの現場での判断力や応用力がより強くとわれるようになったため、事前に複数の管理テーマに対応できる準備がいっそう重要になっています。

また、受験資格についても令和6年度から大幅に簡素化されました。

第一次検定は19歳以上であれば実務経験なしで受験でき、第二次検定については1級一次検定の合格後に所定の実務経験が必要です。

なお、令和6年度から令和10年度までの5年間は経過措置として、旧制度の受験資格でも受験が可能となっています。

こうした制度変更をふまえて、最新の出題傾向にあわせた経験記述の対策をおこなうことが大切です。

出題される3つの管理テーマ(工程・品質・安全)

1級電気通信工事施工管理技士の経験記述では、おもに3つの管理テーマから出題されます。

管理テーマ出題される内容の例
工程管理工期をまもるための工程上の課題と対策
品質管理施工品質をたかめるための留意点と実施した対策
安全管理現場の労働者の安全を確保するための課題と対策



このほかに「施工計画」がテーマとして出題されるケースもありますが、基本的には工程管理・品質管理・安全管理の3テーマを中心に準備しておけば問題ありません。

試験当日には、これら3つのうち2つが指定されるのが近年の傾向です。

たとえば「安全管理」と「工程管理」の2つが出題された場合、それぞれについて課題・対策・結果を記述しなければなりません。

そのため、どの管理テーマが出題されても対応できるよう、最低でも3パターンの記述を事前に用意しておくことが合格への近道です。

1つのテーマしか準備していない状態で試験にのぞむと、想定外の出題にあたったときに対応できなくなるおそれがあります。

出題テーマの予測に頼るのではなく、3つすべてを万全に準備しておきましょう。

経験記述の工事概要の書き方



経験記述の冒頭では、じぶんが経験した電気通信工事の概要を記載する必要があります。

この工事概要の部分は、試験の採点官がまず最初に目をとおす箇所です。

ここに矛盾や不自然な点があると、そのあとの記述がどんなにすぐれていても信頼性がうたがわれてしまいます。

工事概要は得点を直接かせぐ部分ではありませんが、記述全体の土台となる非常に重要なパートです。

工事名・発注者名の記載方法と具体例

経験記述の設問1では、まず工事名と発注者名を記載します。

試験問題の冒頭にある注意書きには「あなたの所属会社が受注した工事内容について記述してください」と明記されています。

そのため、じぶんの所属会社の立場にあわせて、発注者名の記載先がかわる点に注意が必要です。

あなたの所属会社の立場記載する発注者名
発注者の場合所属機関名
元請負者の場合発注者名
一次下請負者の場合元請負者名
二次下請負者の場合一次下請負者名



工事名については、工事の内容が端的にわかるように記載するのがポイントです。

たとえば携帯電話基地局の建設工事であれば、キャリア名やシステム名、局種(オープンやインドアの区分)をふくめて記載するとわかりやすくなります。

「○○通信 5Gオープン携帯電話基地局建設工事」のように、具体的な要素をもりこむことで採点官に工事の規模やないようが的確につたわります。

あいまいな工事名では「ほんとうに経験した工事なのか」と疑念をいだかれるおそれがあるため、施工計画書に記載されている正式な工事名を使用しましょう。

工期と請負概算金額の整合性に注意するポイント

工事概要のなかで、とくに注意すべきなのが工期と請負概算金額の整合性です。

この2つの数値に乖離があると、採点官に「事実とことなる記載をしている」と判断される危険性があります。

たとえば、工期が数ヶ月にわたる大規模工事であるにもかかわらず、請負概算金額が数百万円しかなければ、あきらかに不自然です。

逆に、工期が1~2日の小規模工事に数千万円の金額が記載されていれば、やはり整合性がとれていません。

採点官は毎年何千という答案に目をとおしているため、こうした矛盾はすぐに見ぬかれてしまいます。

とくに注意したいのが、1級の試験では監理技術者になるにふさわしい工事経験がとわれるという点です。

請負金額が4,500万円以上の案件であれば、数ヶ月程度の工期があるのが一般的ですので、この規模感を意識して工事を選ぶことをおすすめします。

施工管理上の立場・役割の記載例

「工事現場における施工管理上のあなたの立場又は役割」の欄では、じぶんがその工事にどのような立場で関与したかを記載します。

ここでは、現場に技術的に関与したことがつたわる記載をこころがけましょう。

記載例想定される立場
現場代理人元請として現場を統括していた場合
主任技術者一般建設業での技術責任者として従事した場合
現場主任現場の技術管理を担当していた場合
工事責任者下請として工事全体を管理していた場合



とくに役職等がなかった場合でも、「現場主任」と記載するのがむなんです。

大切なのは、施工管理に技術的に関与していたことが採点官につたわることです。

「作業員」や「手元作業」のように、施工管理とは直接関係しない立場で記載してしまうと、経験記述の信憑性そのものがうたがわれかねません。

じぶんの経験をふりかえり、もっとも適切な立場の表現を選んで記載するようにしましょう。

管理テーマ別の記述方法と手順



経験記述の本体部分では、指定された管理テーマについて「課題」「対策」「結果」を具体的に記述します。

このパートが経験記述の得点を大きくさゆうする箇所であり、もっとも入念な準備が必要です。

ここでは、記述を作成するための基本的な手順と、工程管理・品質管理・安全管理それぞれの記述ポイントを解説します。

経験記述を作成する5つのステップ

経験記述は、いきなり文章を書きはじめるのではなく、段階をふんで組み立てていくことが大切です。

以下の5つのステップにそって準備をすすめましょう。

  1. 記述する題材となる工事を決め、工事のデータを整理する

  2. その工事における施工管理上の課題を洗い出す

  3. 課題に対してじっさいにおこなった対策を具体的にまとめる

  4. 対策の結果得られた効果を整理する

  5. 上記をもとに肉づけして文章に仕上げる

まず大切なのは、ステップ1の段階で書きやすい工事を選ぶことです。

工程管理・品質管理・安全管理のいずれのテーマでも記述できる工事でなければ、出題テーマによっては対応できなくなります。

ステップ2と3では、箇条書きで要点をならべていくのが効率的です。

いきなり文章にしようとするとまとまりのない記述になりがちですが、箇条書きで整理してから肉づけするとスムーズに仕上がります。

なお、独学サポート事務局の添削サービスでは、この5つのステップにそった経験記述の作成指導をおこなっています。

じぶんひとりで作成することに不安がある方は、プロの講師による客観的なフィードバックを活用するのもひとつの方法です。




工程管理の記述例とポイント

工程管理がテーマとして指定された場合は、工期をまもるために直面した課題と、それに対するじっさいの取り組みを記述します。

電気通信工事では、建築工事やほかの設備工事との並行作業になるケースがおおく、工程の調整がとくに重要になります。

記述のポイントは、課題が具体的であること、対策に実現性があること、そして結果が明確であることの3点です。

こうした具体的な場面を想定しながら記述を組み立てると、説得力のある文章になります。

課題・問題点の書き方

工程管理における課題を記述するさいは、「なにが」「なぜ」問題になったのかを明確に示すことが重要です。

たとえば「建築工事の遅れにより、通信ケーブルの敷設作業に着手できなかった」という課題であれば、原因と影響の関係がはっきりとつたわります。

良い課題の書き方悪い課題の書き方
関連するA工事の遅延により、当該電気通信設備工事の着手が10日間おくれ、全体工程への影響が予測されたため工程がおくれたので、管理に留意した



良い例では、具体的な日数(10日間)や原因(A工事の遅延)が示されているため、採点官が状況をイメージしやすくなります。

悪い例のように漠然とした表現では、じっさいに現場を経験した人の記述とは判断されにくいのです。

課題を書くさいには、工事名称・遅延日数・影響範囲などの具体的な情報をかならず盛りこみましょう。

対策と結果の具体的な記述方法

課題をしめしたあとは、それに対してどのような対策をとったかを記述します。

対策は「じぶんが主体的におこなった行動」として記述するのがポイントです。

対策のあとには、その結果どのような効果が得られたかまで記述することで、記述全体に論理的なまとまりが生まれます。

たとえば「これらの対策により、当初の工期内に工事を完了させることができた」というように、対策が課題の解決につながったことを明示しましょう。

「課題→対策→結果」という流れを意識するだけで、記述の説得力は格段にあがります。

品質管理の記述例とポイント

品質管理がテーマの場合は、施工の品質をたかめるためにどのような点に留意し、どんな対策を講じたかを記述します。

電気通信工事ならではの品質管理のポイントをおさえて記述することが、高得点につながるカギです。

品質管理の記述では、「どのような基準で品質を管理したか」という数値的な根拠を示すことがとくに重要です。

電気通信工事特有の品質課題

電気通信工事における品質管理には、ほかの施工管理技士の試験とはことなる特有の課題があります。

工事の種類品質上の課題例
光ファイバケーブル敷設接続損失値が規定をこえるおそれ
携帯電話基地局建設アンテナの取付角度や位置精度の確保
LAN設備工事ケーブルの曲げ半径や配線経路の適正管理
無線通信設備電波の送受信品質と干渉の防止



たとえば光ファイバの接続作業では、融着接続後の損失値が設計値以内におさまっているかを確認する工程が品質管理の要となります。

こうした電気通信工事ならではの専門的な品質課題を記述に盛りこむことで、じっさいに現場を経験した技術者であることを採点官にアピールできます。

逆に、どの施工管理技士の試験にも当てはまるような一般的な内容だけでは、電気通信工事の経験を示す記述としてはふじゅうぶんです。

検査数値を活用した記述テクニック

品質管理の記述で高得点をねらうには、検査の数値データを活用するのが効果的です。

具体的な数値が入っている記述は、採点官にとって「この受験者はじっさいに現場で品質管理をおこなっていた」という確かな証拠になります。

このように、測定器の名称・測定条件・規定値をセットで記述すると、品質管理の取り組みに具体性と信頼性がうまれます。

数値データは品質管理の記述でもっとも説得力をもつ要素ですので、じぶんが経験した工事での検査記録をふりかえり、記述に使えるデータを整理しておきましょう。

安全管理の記述例とポイント

安全管理がテーマの場合は、現場で予測される労働災害を防止するためにどのような対策を講じたかを記述します。

電気通信工事では高所作業や活線近接作業がともなうケースがおおく、安全管理は現場における最重要課題のひとつです。

安全管理の記述では、具体的にどのような危険を予測し、それに対してどんな措置をとったかを明確にしめすことが求められます。

高所作業・感電防止の記述の型

電気通信工事の安全管理で頻出するのが、高所作業と感電防止に関する記述です。

携帯電話基地局の建設工事やビル内の配線工事など、高所での作業が不可欠な工事はおおくあります。

危険の種類予防対策の例
墜落災害安全帯(墜落制止用器具)の使用徹底、作業床の設置、手すりの確保
感電災害検電器による充電確認、絶縁用保護具の着用、活線作業の制限
飛来落下災害工具の落下防止措置、立入禁止区域の設定、防護ネットの設置



記述のさいには「高所作業があったので安全管理に留意した」という漠然とした表現ではなく、「地上高さ○mでの鉄塔上のアンテナ取付作業において」のように、具体的な作業状況を示すことが大切です。

作業場所の高さ、使用した安全器具の種類、実施した安全教育の内容など、できるかぎり詳細に記述することで、記述の信頼性がたかまります。

労働災害防止対策の書き方

安全管理の記述では、労働安全衛生法にもとづく災害防止対策を盛りこむと効果的です。

単に「安全に作業した」というだけでは具体性にとぼしく、高得点は期待できません。

このように、だれが・いつ・なにを・どのようにおこなったかが明確にわかる記述をめざしましょう。

とくに1級の試験では、監理技術者として現場全体の安全を統括する視点がとわれます。

じぶん個人の安全対策だけでなく、現場全体の安全管理体制をどう構築・運用したかという観点で記述すると、より高い評価が得られるでしょう。

高得点を取るための実践テクニック



経験記述で合格ラインを超える得点をかくとくするためには、記述の「内容」だけでなく「書き方」にも工夫が必要です。

採点官に高く評価される記述には、いくつかの共通するテクニックがあります。

ここでは、すぐに実践できる3つのポイントを解説します。

専門用語と数値を効果的に盛り込む方法

経験記述の評価をたかめるもっとも確実な方法のひとつが、専門用語と具体的な数値を適切に使用することです。

これにより、採点官は「この受験者は電気通信工事の実務をきちんと経験している」と判断します。

分野盛り込むべき専門用語・数値の例
機器・材料名光複合ケーブル、CVケーブル、接地線(IV14)、成端箱、中継器
測定・試験OTDR試験、融着接続損失0.1dB以下、接地抵抗100Ω以下
施工管理施工計画書、工程表、作業手順書、KY活動
数量・規模ケーブル延長600m、アンテナ100基、請負金額4,500万円以上



ただし、専門用語をただ並べるだけでは効果的ではありません。

大切なのは、文脈のなかで自然に使用することです。

「光複合ケーブル600mを敷設するにあたり、ケーブルの曲げ半径を規定の許容値以上に確保するよう品質管理に留意した」というように、専門用語と数値を文章のなかに織りこむことで説得力がうまれます。

施工材料の正式名称や寸法、使用した建設機械の名称などは、事前にメモにまとめておくと試験当日にあわてずにすみます

例文の丸写しが危険な理由と独自性の出し方

経験記述の対策として市販の参考書やインターネット上の例文を参考にすること自体はわるくありません。

しかし、例文をそのまま丸写しすることは絶対に避けるべきです。

例文集はあくまで「じぶんの工事経験にもとづいて一から作成した文章の完成度を確認するための参考資料」として活用するのが正しい使い方です。

独自性をだすためには、じぶんが経験した工事ならではの具体的なエピソードを盛りこむことが効果的です。

たとえば、工事現場の地理的な条件(山間部でのアクセス困難な基地局工事など)や、季節にともなう課題(冬季の積雪による工程遅延など)は、じぶんだけの経験としてオリジナリティのある記述に仕上がります。

独学サポート事務局では、受講者一人ひとりの実務経験にあわせたオリジナル記述文の作成代行サービスも提供しています。

文章作成に苦手意識がある方は、プロの講師が作成した記述文をベースに学習をすすめるという選択肢もあります。

記述量と解答欄の使い方の注意点

経験記述の問題文には「簡潔に記述しなさい」という指示があります。

この指示にしたがい、1つの設問に対して2~3文程度でまとめるのが適切な分量です。

具体的には、指定された解答欄の8割から9割程度を使い切るイメージで記述するのが理想的です。

また、誤字・脱字は減点の対象となるため、丁寧に記述することを心がけましょう。

読みやすい文字でていねいに書くことも、じつは得点に影響する重要な要素です。

試験当日は時間配分にも注意が必要です。

経験記述に時間をかけすぎると、ほかの5問への対応が不十分になってしまいます。

事前に記述内容を準備しておき、試験当日は書き写す感覚で効率よく解答できるようにしておくのが理想です。

経験記述に適した工事の選び方



経験記述で書く工事の選定は、記述全体の出来ばえを大きく左右する重要な判断です。

どんなに文章力がたかくても、題材となる工事がふさわしくなければ高得点は望めません。

ここでは、1級電気通信工事施工管理技士の経験記述にふさわしい工事の選び方を解説します。

監理技術者に相応しい工事規模の目安

1級電気通信工事施工管理技士は、合格後に監理技術者として配置されることを想定した資格です。

そのため、経験記述に記載する工事も監理技術者にふさわしい規模の工事であることが求められます。

項目目安
請負概算金額4,500万円以上が望ましい
工期数ヶ月程度(最低でも1ヶ月以上)
工事内容複数の工種をふくむ施工管理が必要な規模
立場技術的な管理・指導にたずさわった経験



請負金額が4,500万円以上の案件であれば、工期も数ヶ月程度あるのが一般的です。

このような規模の工事を題材にすることで、監理技術者として現場を統括する能力があることをアピールできます。

反対に、あまりにも小規模な工事(金額が数百万円程度、工期が数日)を選んでしまうと、「1級の監理技術者にはまだ早いのでは」と判断されるリスクがあります。

携帯電話基地局など短期間工事を選ぶ際の注意点

電気通信工事の分野では、携帯電話基地局の建設工事にたずさわっている方がおおくいらっしゃいます。

しかし、近年のケータイ基地局工事には1日~2日で完了する短期間の工事がすくなくありません。

携帯電話基地局の工事を題材にする場合は、新設の大規模局や複数局を一括して施工した案件など、ある程度の工期と金額がともなう工事を選ぶことが大切です。

もし大規模な基地局工事の経験がない場合は、LANケーブルの敷設工事やビル内の通信設備工事など、別の種類の電気通信工事を題材にすることも検討してみてください。

大切なのは、工程管理・品質管理・安全管理のいずれのテーマでも充実した記述ができる工事を選ぶことです。

効果的な対策方法と学習スケジュール



経験記述の対策は、ほかの記述式問題とはことなるアプローチが必要です。

知識の暗記ではなく、じぶんの経験を文章として組み立てる力を身につけなければなりません。

ここでは、独学でのすすめ方から添削サービスの活用法、そして複数パターンの準備まで、効果的な対策方法を解説します。

独学で記述を仕上げる手順

独学で経験記述を仕上げるさいは、以下の手順ですすめると効率的です。

  1. 題材とする工事を決定し、工事データ(工事名・工期・金額・概要)を整理する

  2. 3つの管理テーマ(工程・品質・安全)それぞれについて課題を洗い出す

  3. 各課題に対する対策と結果を箇条書きでまとめる

  4. 箇条書きをもとに肉づけして文章化する

  5. 完成した文章を何度も読みかえし、矛盾や不自然な点がないか確認する

第二次検定は12月に実施されるため、9月の第一次検定が終了した直後から対策を開始するのが理想的なスケジュールです。

約3ヶ月の準備期間があれば、3つの管理テーマすべてに対応する記述を用意し、くりかえし推敲する時間も確保できます。

最初の1ヶ月で記述の骨格をつくり、2ヶ月目で添削や見直しをおこない、3ヶ月目で暗記と仕上げに入るというスケジュールが効果的です。

添削サービスや講習会の活用法

経験記述の対策において、第三者の目によるチェックを受けることは非常に有効な手段です。

じぶんでは気づかない矛盾点や、採点官の視点からみた改善点を指摘してもらえるからです。

対策手段メリット
添削サービスプロの講師から採点基準にそったフィードバックが得られる
講習会経験記述の例文やテンプレートが入手できることがある
作文作成代行文章作成が苦手な方でも合格レベルの記述文をベースに学習できる



独学サポート事務局では、経験記述の添削サービスを5回分受けられるコースを用意しています。

約20のチェック項目にもとづいて客観的な採点評価を受けられるため、じぶんの弱点がどこにあるのかを明確に把握できます。

さらに、オプションの作文作成代行サービスでは、受講者の実務経験にあわせたオリジナルの記述文を工程管理・品質管理・安全管理・施工計画の全4課題分作成してもらえます。

これを学習のベースとしながら、添削をつうじて記述力をたかめていくのが効率的な合格戦略です。




複数パターンを事前準備する重要性

経験記述の対策で絶対に避けたいのが、ひとつの管理テーマしか準備していない状態で試験にのぞむことです。

令和6年度以降は2つの管理課題が同時に指定される出題形式となっているため、最低でも3パターン(工程・品質・安全)の記述を用意しておく必要があります。

理想的には、それぞれ2パターンずつ用意しておくと、出題内容に柔軟に対応できます。

試験本番では記述パターンがないまま一から文章を考えると、時間がかかりすぎてほかの問題に影響がでます

事前に準備した記述を試験当日に書き写す感覚で解答できるよう、くりかえし練習しておきましょう。

また、準備した記述は暗記するだけでなく、実際に手書きで何度も書く練習をしておくことが大切です。

パソコンでの入力に慣れている方ほど、手書きのスピードと正確性には意識的に取り組む必要があります。

まとめ



本記事では、1級電気通信工事施工管理技士の経験記述について、書き方の基本から管理テーマ別の記述方法、高得点をねらうためのテクニック、そして効果的な対策方法までをくわしく解説しました。

あらためて、経験記述の対策で押さえるべきポイントを整理します。

1級電気通信工事施工管理技士の第二次検定は、合格率が約40%前後とけっして簡単な試験ではありません。

しかし、経験記述にかんしては事前の準備がそのまま得点に直結する分野でもあります。

しっかりと準備をすれば、経験記述は確実に得点できるパートです。

独学での準備に不安がある方は、独学サポート事務局の添削サービスや作文作成代行サービスを活用して、合格レベルの記述力を効率的に身につけることをおすすめします。

この記事の内容を参考に、ぜひ1級電気通信工事施工管理技士の合格をつかみ取ってください。